バーガーキングが米国最大のゲイの祭典で販売した「プラウドバーガー」がいろいろと話題。

バーガーキングが米国最大のゲイの祭典で販売した「プラウドバーガー」がいろいろと話題。

「世界中が感動!」しているわけではないという現実

 6月28~29日、米国・サンフランシスコで「LGBT」(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人々の存在を広く訴えるイベント「PRIDE」が開催された。その際、ハンバーガーチェーンの大手「バーガーキング」が期間限定の特別メニュー「Proud Whopper」を販売したのだが、その顛末を収めた動画が世界中で大きな話題となっている。
 
 店舗のカウンターでは来店する客が口々に「Proud Whopperって何?」と質問する。しかし、肝心の店員は「よく知らない」とまったく要領を得ない。とは言え「まぁ、特別メニューだし頼んでみるか」ということで、「PRIDE」のイメージカラーである虹色の包装紙にくるまれた「Proud Whopper」を注文する人達が大勢いる。

 そして「Proud Whopper」を頼んだ客が何の変哲もないハンバーガーの包装紙を開いてみると、そこには「We are all the same inside」(われわれの中身はみんな一緒です)の文字……。店の中には感動的なメッセージに涙ぐむ人々もいる。バーガーキングはその動画を自社のYouTubeチャンネルに投稿し、メディアも「世界中が感動!」と絶賛。

 ところが、賞賛の影で各方面からの多様な批判もYouTubeに投稿され始めた。ゲイカルチャーをコマーシャリズムに利用したという批判もあれば、保守派によるアンチ・ゲイカルチャーの主張までさまざま。バイラルメディア全盛の時代、ひとつの論調が世界を駆け巡ることがよくあるが、異論や反論もどこかでかならず発信されていることを忘れないようにしたい。