21世紀のクリエイティブの指針〜Appleの環境への取り組みがカッコよすぎる

21世紀のクリエイティブの指針〜Appleの環境への取り組みがカッコよすぎる

絶え間ない経済活動か、抜き差しならない環境問題か?

 Appleが自社のYouTubeチャンネルで、同社の環境問題への考え方と取り組みを紹介したメッセージビデオ「Better」を公開している。絶え間ない経済活動と抜き差しならない環境問題……。もはや企業はこの二律背反を同時解決していかなければならない。大量生産/大量消費という催眠術から醒めてしまった我々は(いまだに醒めていないと信じている人達はいるが)、もう、モノを基準にしたさらなる便利性やさらなる充足感を求めてはいない。

矛盾の中に見出す最良の均衡

 しかし、だからと言って長年享受してきた都市生活や文明生活を否定しても仕方がないだろう。まずは「あれか、これか」の表層的な二元論から脱却すること、中間の立ち位置を「中途半端」などと言って排除しないこと、矛盾の中で最良の均衡を見出すことから始めなければならない。Appleの「Better」は、我々が今度進むべき道を明快かつ真摯に示してくれている。

デザインが消費者を魅了する時代はもう終わっている

 残念ながら企業の人々が考えているほど、我々はある特定の会社を好きになったりはしない。使い慣れた製品を作っている企業に漠然とした好感を持ったりはするけれども、それ以上の好意を持ったりはしないだろう。「別に嫌いではない」といった程度だ。にもかかわらず、多くの企業は手を替え品を替え消費者に自らの利点と美点をアピールしてくる。しかし消費者が企業を判断する材料は、もはや製品の奇抜なデザインや派手なテレビコマーシャルではないのだ。

21世紀の創造性の発揮しどころをAppleは知っている

 Appleの「Better」を観ていると、「やはりAppleはさすがだな」と思わざるを得ない。すでに創造性はモノを作り出すことだけではなくなっている。時代を牽引するクリエイティブは、モノを売るためのデザインからはもう生まれないのだ。アップルは21世紀の創造性の発揮しどころを憎らしいほど熟知している。この動画の中で語られるAppleの環境問題への数々の取り組みは、「MacBook Air」や「iPhone」と同じくらい、いや、それ以上にカッコいい。

 なお、アップルのWebサイトにも環境問題に対するさまざまな施策が詳しく紹介されており、こちらでは日本語字幕付きの「Better」を観ることができる。