若い男性看護師の歌がアメリカの医療現場を救う

若い男性看護師の歌がアメリカの医療現場を救う

 Los Angeles Timesのチャンネルに『苦しみを癒す歌う看護師』というタイトルの動画がアップロードされた。バレンシア病院に務める若い男性の看護師、ジェアード・アクセンさんのインタビューだ。

 ジェアードは患者さんが苦しんでいるときに手を握って歌を歌うようになった。

 「僕が看護師になった時はただ看護をしているだけで、歌を歌う事なんて考えてもいなかったよ。でも、歌っていたら患者さんが部屋まで来て聴きにくるんだ。それでこれこそが彼等とふれあう方法だって気づいたんだよ。」

ベッドに横たわった患者のおばあちゃんは言う。
「彼は素晴らしい人よ。私に歌ってくれるの。その歌は私の心に響くわ。」

 歌を歌う看護師。おばあちゃんの手を握りながら。
 一緒に歌うおばあちゃん。目から涙がこぼれる。
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ジェアードは続ける。
 「テレビを付けてあげて立ち去るのは簡単だ。でも座って、話をして、歌を一緒に歌って、冗談を言い合って鎮痛剤が効くまで何かしてあげるんだ。」

 「もしかしたら誰かが気分の悪い日を過ごしているかもしれない。彼等の事を少し思ってあげるんだよ。そしたらその人の一日を変える事が出来る。」

「見てもらえばわかると思うけど、少ない医療を求めている人がたくさんいる。痛みも少ないし、安定剤を少なくする事を求めているんだ。なんでかって言うと(患者さん達は)高い意識を保っているからだ。」

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 病院は病気や怪我を直すことだけじゃなく、心のケアもすることで薬を減らし、患者さんの苦しみを和らげてあげる事が出来る。その方法が彼にとって患者さんのそばで歌を歌ってあげることだった。もしかしたら日本でも、今後進んでいくであろう高齢化社会の中で、体が治ることよりも先に心が癒されることを求める人は増えるのではないだろうか。おばあちゃんの涙を見ると、そう感じずにいられない。

‘The Singing Nurse’ at Valencia hospital soothes the suffering