普段見ることの出来ない不思議で怪しい祭りの動画

祭

百聞は一見しかず!動画を見れば分かる。不思議なまつり(奇祭)の様子

 誰もが『お祭り』という言葉を聞いて、漠然とにぎやかなシーンや淡い記憶など、比較的プラスイメージの思い出が呼び起されてるのではないでしょうか。
 では、「なんのためにお祭りというものがあるのか」ということを改めて考えてみると。お祭りというのは古代の昔からある儀式の一環であり、神霊や祖先に対して祭祀・祭礼という形で祈りを奉げる行為である。つまり、人間が生活をする上で生きやすい世にしたいという願望(作物の豊穣・健康など)のために、神霊や祖先に「まつり」という形式で祈りを奉げてきたのである。そんな昔から人間の生活に関わる根幹の部分を担っている存在と言えるから、地域ごとにお祭りの形態は多種多様に独自の発展していったように思える。その独自に発展を遂げていったお祭りの様子を、今や現地に行かずとも動画という媒体を通して体感することが出来る。
 以下は、中でも独自の発展を遂げていった祭りの様子を紹介していきたいと思う。

水止舞 – A traditional festival in Tokyo [HD]

東京都大田区大森東三丁目7番27号 柳紅山 嚴正寺で開催されている【水止舞祭】
元亨元年(1321年)から行われている祭りで、事の発端は水不足に悩まされたときに雨乞いをしたところ雨が降り豊作となったが、その2年後には長雨に悩まされ、「水止」の祈祷をしたら雨が止み、人々が感謝の舞を奉納したというのが始まりとされている。つまり、全国にも珍しく「雨乞い」をする祭りではなく、「雨を止ませる」祭りなのである。だから動画を見て勘違いしてほしくないのは、わらで包まれた男性が水をかけられSOSの意味でホラ貝を吹いているのではなく、名誉のある役職で皆に転がされながら雨を止むように祈っているのである。また不思議なことに毎年祭りの開催される日の天候も晴れの日が多いそうだ。
次回開催:毎年7月14日(雨天決行)午後1時から午後3時

パーントゥ プナハ 2010

沖縄県宮古島の平良島尻地区で開催されている【パーントゥ・プナハ】
民間人だろうが国家公務員だろうがところ構わず泥を塗りまくる、少し恐い装いのパーントゥ。パーントゥ・プナハという祭りの日には、警察官に泥を塗っても『公務執行妨害』などという日常のルールよりも、祭りのルールが優先されるようだ。パーントゥは、かつて産湯ために使われていた「ンマリガー(産まれ泉)」と呼ばれる泉の底から現れ、集落に出ては厄払いをする。厄払いは誰彼かまわず人や新築家屋に泥を塗りつけて回るというもので、泥を塗ると悪霊を連れ去るとされ無病息災の効果があるそうだ。
次回開催:2013年10月を予定

平成24年 大山祇神社抜穂祭 三番勝負

愛媛県今治市大三島町 大山祇神社で開催されている【御田植祭の一人角力】
享保20年(1735年)から続けられている祭りの一種で、見えない「稲の精霊」と「一力山」による、すもうの三本勝負である。「すもう」は一般に「相撲」の字を当てるが、ここでは相撲を含めた広義の力くらべである「角力」の文字を用いて一般の相撲とは違うもので神との力くらべを表す。不思議と毎回、稲の精霊が2勝1敗と勝ち越し、稲の精霊が勝つことによって、春には豊作が約束され秋には収穫を感謝するという神事である。見えない精霊と見える力士の戦いは一見の価値ありだ。
次回開催:6月13日(木)に終了したばかりのため未定

西大寺はだかまつり

岡山県岡山市東区西大寺で開催されている【会陽―裸祭り】
永世7年(1510年)から行われている祭りで、裸で参加することで雑念を払い無垢な信仰心を得ることができる、その効果は水垢離(滝修行に打たれる)ことと同様と言われている。そして、宝木(しんぎ)を獲得すると御加護が得られるということで、裸の男たちはひしめき合っているのだ。そのひしめき合っている様子は、ピカソの名画・ゲルニカにも負けていない迫力である。また日本では年に69回もの、裸祭りが全国津々浦々で開催されている。つまり、日本では約五日に一度のペースで裸祭りが行われていることになる。裸祭り大好き日本人。
次回開催:2014年2月15日(土)

最後に、西大寺の会陽がどれくらいアツく盛り上がってるかを知ってもらいたく、【会陽 男の祭り】という曲まで出来ているということを伝えてお別れしたく思います。

会陽 男の祭り / 歌:井野川信之